第3部 講演「魚沼流!協働のまちづくり 魚沼市型都市づくりを考える」
講師 長岡技術科学大学 教授 中出文平
- いろいろ考えるのは良いが、計画して実線するには
⇒Plan(計画)⇒Do(実践)⇒See(評価)⇒
↑←――――――――――――――――――↓が必要。PDCAもあるが、この方がわかりやすい。
- 市町村合併には、有利なことと、失うことがある。
- これからは、カテドラル(大聖堂)方式⇒バザール(市場)方式に。
(大型計算機⇒並列方式に) - 中央集権の上位下達⇒下位(地域)上達に
- 地域コミュニティの大きさは、旧町村の大きさではなく、統廃合される前の小学校区くらいが地域のアイデンティティを合わせることができるので、それくらいが良い。
- 総務省の(国が考えている)定住自立圏は、人口5~10万人。
- 東京への人口の流れを防止、地域での役割分担など
- 核になる中心市と周辺市町村・・・人口5~10万人以上の都市ががんばればよい、という考え方。
- さらに高度な機能は、新潟県では新潟市、長岡市、上越市が担う。
- 国土交通省は、「21世紀生活圏」で、交通1時間以内でなんとかできれば良い、と考えている。ちなみに、魚沼市は長岡市と1時間以内だ。
- 魚沼市は5万人以下。新潟県内には5万人以下の自治体が多い。人口ではなく役割が重要。
- “圏域”・・・地域的なまとまり。代表例は生活圏(通勤、買い物など)
魚沼市は一つのまとまり。
一次生活圏・・・役場、小学校 半径4~6km
二次生活圏・・・商店、病院、高校 半径6~10km - 圏域の代表例・・・広域市町村圏
人口5~10万人で圏域中心をなす自治体・・・むつ市、能代市、本庄市など。旧小出町も。人口は少ないが、単純に人口ではない。 - 小千谷市、村上市、津川も圏域中心だが、圏域中心の機能を失いつつある。
- 5~10万都市ではなく、もうワンランク下を考える必要がある。
⇒“基幹集落”が生活の拠点として必要。近くの集落の人が出てきて買い物ができる。 - 基幹集落と街中との公共交通の担保が必要。
- 基幹集落は、地域によって求められるものが違う。医療であったり、福祉サービスであったり。
- 平成18年の魚沼市総合計画の土地利用構想や都市マスタープランで、集落の分担を示した。
- 北部地域は、国道とJRがあって、駅があり、須原や穴沢・大栃山などの基幹集落がある。
- 東北発コンパクトシティ・・・個々の市町村が役割分担をする。例えば、1つの市の病院に産婦人科医を集める、など。
- モデルとして、横手市は参考になる。
- 協働のまちづくり・・・官民の役割分担が重要だが、自助と公助の間の共助が重要。
⇒地域を見続けるのは住民。地域の面倒を見るのは住民。地域の将来を見るのは住民。・・・この最小単位はコミュニティ・・この単位で自立のまちづくりを。←ここ重要。 - それに対し、まちづくり委員会は市民全員。やることはいろいろある。資料のP.8の部会はぜひ実践してほしい。
- 冒頭のPDSをやってほしい。
- 自分たちでやっていくこと。人口が減ってもやる気のある人がどれだけいるかが重要。日本の人口は今1億2千万人だが、7千5百万人くらいの方が資源を有効に使えてよい、という人もいる。