第9回地域産業部会

第9回地域産業部会 議事録

○日 時   平成24年3月21日(水) 19:00~

○会 場   小出庁舎 3階 301会議室

○内 容

1.役員会、運営委員会で話し合われた内容についての報告   部会長

 

2.新年度に向けた、まちづくり委員会の体制についての検討

(1)現状の部会制について

  • これまでのように、部会で分かれて話し合いや検討をしていったほうが良いと思う。
  • 部会制でやっていたほうが、一つの分野に対して深く話し合えると思うので変える必要はない。
  • 目的や興味のある分野が違う人が混ざってやるよりも、目的や興味のある分野が同じ人同士が一緒になってやるほうが良いと思うので、変える必要はない。
  • 個々の部会に分かれて、ある程度集中して話をするほうが良いと思うので、変える必要はないと思う。

 

(2)現在の部会制の問題や課題について

  • 現状を改善する必要もあるかもしれないが、これまで部会で継続して努力してきたことをいきなり全部変えるのは無理があると思う。
  • 他の部会でどのような内容について話しているのか、どこまで進んでいっているのかがホームページ等だけでは判り難い。先程今後は市報等に継続して話し合っている内容などを載せて、市民や他の部会にも自分たちの活動が見えやすいようにしていくべき。
    また各部会の活動状況を、全部会員に配布したらどうか。ホームページに載せているといっても、頻繁にチェックしているような人はあまりいない。文書として配られたほうが、きちんと読む人が増えると思う。
  • まちづくり室の担当からは、企画提案型のまちづくり委員会はどうかという意見が出されたこともある。私はこのようなことをやりたい、このようなことをやれば魚沼市はもっとよくなるという意見や考えを出してもらい、それをまちづくり委員会として取り組んでもらうことによってこのような解決策ができる、といったような企画提案型の体制です。部会できっちり分かれて、最初に一年間の方針や運営方法を決めてしまうと、折角多様な市民が集まっているのにもったいない。決められたレールの上を走っているのではなくて、私はこのようなことがしたい。だからまちづくり委員会でこうしてほしいというような形はどうかという話もあります。
  • 合併以後、行政と住民の距離が遠くなってしまったような気もします。その中で、住民は自ら考え自ら行動し、自らさまざまな提案して、自ら情報を収集していく。そうしなければ、行政と地域、地域と地域の一体感は失われ、効率も悪くなりますし、小さな声や課題などを取り上げられなくなる恐れがあることから、まちづくり委員会がつくられました。
    しかしこのような経緯でまちづくり委員会がつくられたにも関わらず、現在市では市民オンブズマンをつくるような動きもあります。またこれまで余りなかった行政に対する訴訟が、度々起こっています。
    折角まちづくり委員会があるのですから、このような不平不満などの声を、まちづくり委員会がまとめるようなことはできないのか、というような意見もあります。片方ではまちづくり委員会がありながら、もう片方では別の組織がつくられて様々な意見を出している。魚沼市という小さな地域でいくつも組織があって、内輪でバラバラに何かしている。このような状態で本当にいいのか。今後どのようにしていくべきなのか。もちろんまちづくり委員会とは別に活動している人達は、自分たちの活動を通して魚沼市を良くしようとしているわけですから、そこは否定するものではありません。ただ、人口4万人規模の市で、いつまでもバラバラに活動していてよいのかということです。
    このようなことなども含めましてまちづくり委員会としてのあり方を考えなければならないと思います。
  • 他の組織と一緒になるというのが正しいことかはわからないが、既にできている組織の人達にまちづくり委員会があるのだから、こちらに入ってくれというのは難しいのではないか。会の趣旨だとか活動内容など、もう形ができあがっている組織なので、自分たちはこうした考えを持って活動しているということだと思うので、まちづくり委員会には入る気がないのではないか。
  • 似たようなことで、市会議員の人達が市に対していろいろと質問したり追及したりしているが、何でこんなことを質問しているのかと思うときがある。もう少し議員としてちゃんとした活動をしてほしい。あれでは単に批判したいだけなのではないかと思って、情けなくなる。
  • そのような議員が過半数ではないと思うが、あのようなことをしているのを評価する人や支援する人が、市民の中にいるのが大きいと思う。なので市をとことん批判することしかしない議員がいるのではないか。

 

(3)部会活動として、今後実践活動をしていくことについて

  • これまでの部会の中で、いい提案はたくさん出ているがそれをどのように実践していくかが見えてこない。
  • 他の部会であれば、実践活動がしやすい。例えば生活自然環境部会であればゴミ拾いをしたり、花を植えたりできます。福祉健康部会であれば、健康や病院について勉強会をして、市民に対してかかりつけ医を持つように啓蒙活動を行ったり、健康教室を開催したりできます。しかし地域産業部会では、どうやって実践していくかが難しいです。
  • 旗振り役がいてその人についていけば実現するというのであれば話は簡単だが、折角ある観光資源の活用もできていないし、魚沼市をどうしたら元気付けられるかも提案はされているが、実践する方向性が出ていない。
  • 魚沼市全体を対象とするようなイベントがあるときに、地域産業部会で提案したことを実践してみたりするしかないのでは。
  • 地域産業部会のテーマとして、農業・観光・食品加工を掲げて2年間やってきたが、農業分野については今のところできることはない。食品加工については、雪室など農産物の価値を上げるものがあった。観光については、どのようにして観光を盛り上げていくかという意見はあまり出ていない。
  • 長期滞在型の農業体験など、農業と観光を合わせた農観業といったこと、市長も提唱していることについてはどうか。特に目新しくはないが、魚沼市でも積極的にやっていけないか。
  • 最近若い農業者と全く分野が違う人達が協力して、新しい農業体験を行っているところもあります。普通の農業体験では、きっちり畑仕事や田植えなどを行うイメージですが、最近南魚沼市の大和地区の事例では、きっちりやらないそうです。きっちりやるメンバーとして専業農家の方がいますが、それ以外の人はそこまでやらず少しだけ体験して、後は料理をつくったりコンサートをやったりして遊ぶそうです。それが楽しいものですからリピーターがかなりいるそうです。この仕組みでいいところは、ちゃんと専業農家がいるので、その人達が世話をしっかりしてくれるところです。またその専業農家の人達は、親も専業農家でまだ元気で働いているものですから、自分たちはそこまで一生懸命やらなくてもよいので、その分の時間をこういったイベントに使っているそうです。
    魚沼市でもこういった取り組みができないかということが考えられていますし、守門や入広瀬のほうの耕作放棄地、特に水源地で特化した農業をやろうともしています。他の地域ですと、近くの農地との関係もありますのでなかなか自由にやることはできませんが、水源地であれば自由にそれができるそうです。
    またこのような活動を通して、過疎地域や限界集落と呼ばれている地域をそうでなくしたいという考えも持っている人がいるそうです。そのための話を進め始めているそうなのですが、なかなか忙しい方ですし昨年の水害でかなり農地が傷んでいるようでそれをどうするのか、という問題も新たに出てきています。いろいろと難しい面もありますが、本当に実現すれば魚沼市の農業で新たな希望が出るのではないかと思います。
  • 震災以後、福島などの東北方面では旅館等が常に満員となっているそうです。建設業者や東京電力、役人などが行っているためで、そこが満員なものですからそれまで福島に観光に行っていた人達が、東北がそのような状態なので新潟に流れてきているからだそうです。その人達が例えば、月岡や寺泊、佐渡などに来ているので、そのあたりの地域は観光客の数字が伸びているそうです。
  • 上越市板倉区の地滑りがあった後、栃尾又温泉ではキャンセルが多数あったそうです。理由としてはリピーターが多いので何回も来ている。なのでどのような地域に旅館があるかわかっているわけですから、危ないと感じたのではないかと思います。昨年の水害でも大きな被害がありましたので、ニュースなどでそれらを見ているとあそこは危ない場所だということになるわけです。
  • 魚沼市では大湯温泉が、観光資源として頑張らなければならない地域ですが廃れてしまっています。同じように、かつて村上が廃れていましたが、現在では空き地や空き家を黒塀で覆っていく活動を行い、それが新たな街並みとなり城下町としての風情を出すことに一役買っているそうです。塩沢では区画整理事業を行って牧師通りをつくりました。魚沼市は小出で河川改修や区画整理を行いましたが、あまり計画的に行わなかったためか特に大きな影響はなかったようです。
  • 今の小出の中心市街地は、暗くなるとシャッターがすぐに降りてしまって、日曜日は店が閉まっている。仕事が終わった後買い物に行こうと思っても閉まっている。それではお客さんは来ないし閑散としている。
  • 今観光客が何を求めて観光に来るかというと、街が魅力的だからだそうです。名所や旧跡があるからだけではなく、観光地として成功しているところは、まちづくりがうまくいっている。またそこに住んでいる人達もしっかりしている。そうゆう地域は、観光地として魅力的なようです。
    仙台市は一時期観光客が減ったことがあるそうで、その理由を調べたところ中心市街地が廃れてしまっていたからで、そこがおもしろくないから観光客が減ったということです。そこで街というのがいかに観光客にとって大事であるかが見直され、街が元気で魅力的でないと観光客が来ないということになりました。東京に観光地として1番であるのは、やはり街としての魅力があるからです。いろいろな名所や商業施設といった集中しているところが、やはり観光客にとって楽しく魅力的なのです。
    中心市街地が活性化して元気でなければ観光地として魅力がないというのがわかってきており、小出であれば小出の街並みや商店街がきちんとしてないと観光地として成り立たないということです。
    大湯温泉では、既に街としての形が崩れてしまってきており、街としての風情がなくなってしまっている。かつてであれば飲食店や遊戯施設などがたくさんありましたが、今ではそれも無くなっています。
  • まちづくり委員会として、大湯温泉を活性化させるために何かしみるのはどうか。先程の村上のように空き地や空き家を囲んでみたりするのはどうだろうか。
  • 魚沼市の観光においては、お土産に課題がある。酒や米は重いので、自家用車で来ている人であればいいがバスなどで来ている人は持って帰るのが難しい。何かもう少しお土産に適したものをつくろうという動きもある。甘泉堂さんが少し前に、佐渡のおけさ柿を使った、佐渡のお柿さんが魚沼に嫁に来たという物語で「お柿さんの嫁入り」という商品を作りました。このようなお土産作り、菓子作りを地域産業部会として取り組んでみても面白いと思う。魚沼市はお菓子屋の数も結構ある。
    東京駅の年間のお菓子お土産の売り上げは100億円、日本全国だと3兆2570億円だそうです。このうち観光関係での売り上げが約4割、1兆3143億円ということで、いかにお菓子というのが観光絡みで買われているかがよくわかります。またお土産だけでなく、観光ですと自分が食べるためにコンビニなどでも買うことも多くなります。このような売り上げも全て観光絡みとなっています。
    魚沼市でもいいお菓子のお土産を作ることができてそれが売れれば、年間の売り上げの約4割を占めることになるのです。なのでこうしたお菓子について、特に女性や若い人をメンバーに加えて話し合って考え、作って売ってみるという試みをまちづくり委員会として仕掛けてみるのもおもしろいと思います。

 

(4)まちづくり委員会の組織形態について

  • 各部会に共通することだが、出席者等が固定化している。今後のどのように進めていくかが課題としてあります。新年度に向けて今出てきていない人に対しては継続する意思があるかどうかを確認し、出てこなくなった理由などについてアンケートを取ったり、新規の委員を募集する。またそれを踏まえて今後のまちづくり委員会の組織や部会活動のあり方について検討していかなければなりません。
  • 今度行われる合同部会は、もっと年に何回もやってほうがよいのでは。例えば一つの場所で部会を一緒に行い、他の部会の活動を見学したり参加して意見を言うというのもいいのではないか。