第3回地域産業振興部会
第3回地域産業振興部会 議事録
○日 時 平成24年9月27日(木) 19:30~21:00
○会 場 小出庁舎 3階 302会議室
○内 容
1.会議報告事項
8/29部会合同会議、9/5役員会、9/19運営委員会、9/25役員会について部会長より報告
2.提案書について
前回の会議で提出された提案書について検討
「日本一おいしい魚沼のイメージ作りへの取組み
― 経木(間伐材利用)を活用した魚沼名産づくり ―」
<委員からの質問・意見等>
Q 木の材質はある程度限られるのか?職人が少なくなる中で機械で出来るのか?
A 建築組合の方に聞いたところによると機械で簡単に出来るという話だった。
Q 昔納豆を包んだものがあったがそういったものなのか?
A そうである。包みに経木を使うことにで、商品に付加価値を付けて売り出してみたらどうかということ。
- 魚沼で簡単に手に入って比較的使われていないものとなると杉材ではないか。これから間伐を進めていくとなると杉が出てくる。今は質の悪いものは合板の材料にしているらしい。その前に出せないものについては山の中に置きっ放しにしているものも多いらしい。
杉の利用で、圧力をかけてトレーの形にするというのが何処かで出ていた。そういうものであれば、縁がついているので、開高めしなどにも利用しやすいのではないか。 - 木材については、A材、B材、C材というふうに区分される。A材は建築用、B材は合板材用、C材は木質バイオマスのような燃料系に使われる。森林整備については、木材産業が活性化していないということもあるが、搬出コストが非常にかかる。当然、C材が価格的には一番安くなるが、搬出コストと買取り価格が逆転しているような状況である。
搬出量にもよるようだが、?当たりの引き取り価格が1,000円から2,000円、搬出コストが約5,000円ということで、コストを縮減していったとしても現時点ではビジネスとして成り立つレベルではない。林道が所々にあるが、その林道まで運び出すのが大変な状況にある。そういったことで、今現在の木材産業については、だいぶ厳しい環境にあるが、出口の部分の裾野が広がり需要が拡大していくことについては、非常に良いことだと思う。 - 間伐材を使った工作部品を使ってプランターを作る親子教室などもやったが、なかなか好評だった。安いコストで出来上がるのであれば、そういった工作キットというものもよいのではないか。小学校の授業等でそういったものを使っていけたら良いと思う。
- ストーブ、囲炉裏など、冬の暖房用燃料として利用できたら良い。今は簡単に着火できる暖房器具もあって手軽になっているので、そういった活用方法を普及させるようなシステムが作れたら良い。
- 比較的簡単な経木などは、道具があれば実際に試してみることが出来そうであるし工作材料であれば手がけているところもあるということなので、試しにやってみたらどうか。試してみることで前に進んでいくような気がする。
- 議論ばかりしていても事は進まないので、出来るところからやってみてはどうか。経木や工作キットなど色々な活用方法が考えられるが、実現していくためにはどんなやり方が考えられるか?
- 間伐時に生じる未利用資源は相当あるので、例えばそれを取りに行って搬出して試験的に作ってみることは可能だと思う。市でも市施造林を持っていて間伐に入るので、そういった部分では問題ないと思う。私有林についても森林組合が年間計画を立てて、管理に入っているので、そういったところからも調達は可能ではないか。
- 次回、椅子の工作部品を持参するので見ていただきたい。
- 製材の前に乾燥という作業が入る。乾燥機を持っている業者もあるが、天然で乾燥するということになると、ある程度の期間が必要になる。量が多くなれば置いておく場所等も必要である。試験的にやるのであれば、量もそう多くはないと思うので問題ないと思うが、大量に生産するということになってくると、その辺りの部分についても検討していく必要がある。
- そういったものを作っている業者を招いて話を聞いてみてはどうか。
- この件については、提案者を中心に今後話を進めて行きたい。
3.その他
<委員からの意見等>
- 提案書の他に、今まで2年間検討してきた雪室についても引き続き検討していってはどうか。農協の雪室が完成したので見学に行ってみたい。
- 一歩踏み出るにはなかなか大変なこと。核となる人物が出てこないと難しい。
- 商品化は難しいかもしれないが、雪室をPRすることはできるし、大事なことである。企業や個人の取組みをトータルでPRして、魚沼のイメージアップに繋げる。
- 雪室についてはずっとやってきたので、色々な可能性を含めた中で、皆さんから意見を聞きながら2年後を目標にひとつの形にしていけたら良い。
- 食品製造業者で新製品を作ることが良くあると思うが、それが本当に売れるのか、市場が受け入れてくれるのかということを、疑問に思いながら作っている人が多くいる。しかし、それに対するモニター的な機関がないということで、ごく一部の知人や家族に食べてもらったりという程度で終わって、結局売り出すまでの結論に至らないという状況が非常に多い。できれば、この部会の中でモニター組織的なものを作れないだろうか。アンケート調査が出来るような体制が整えば色々な所で活用できるのではないかと思う。
- 部会で取り組むということであれば、広報等でモニターの募集を呼びかけることも可能である。市報のまちづくり委員会のスペースを利用してはどうか。