第2回まちづくり委員会
パネルディスカッション
「尾瀬を活かした新たな地域戦略」
平成21年10月7日(水)19時~ 魚沼市地域振興センターにて
パネリスト紹介
富永三千敏さんプロフィール
魚沼市折立温泉 天然温泉かけ流しの やまきや旅館 当主
昭和53年 東京からUターン 家業を継ぐ
平成18年~ 湯之谷温泉郷・尾瀬ルート活性化委員会会長
現在に至る
このほか、折立地区温泉組合長・観光協会理事として活躍
尾瀬ルート活性化のため、年に何度も尾瀬に足を運ぶ。
旅館の料理は、地場産にごだわり、自家生産魚沼コシヒカリ、山菜、きのこなど選りすぐりの素材で、四季折々の料理を作り出している。
桜井 優さんプロフィール
魚沼地域振興局長・南魚沼地域振興局長
昭和51年 新潟県入庁
平成14年4月 産業労働部 国際経済課長
平成15年4月 産業労働部 産業振興課長
平成18年4月 産業労働観光部参事(産業政策課長)
平成19年4月 土木部副部長(管理課長)
平成21年4月 現職
本年4月、魚沼に赴任。
小出地区浦町、郵便局近くに居住しながら、魚沼・南魚沼の両振興局に半々の勤務。
大平悦子さんプロフィール
富士短期大学経済学部卒業
平成10年~小出町教育委員
平成15年~小出町議会議員
平成16年~魚沼市議会議員
平成19年~20年 女性消防団部長として活躍
平成20年12月12日 市長就任
新潟県初の女性首長として現在に至る
美味しい物を食べ歩くことを楽しみとしている。
コーディネーター
魚沼市観光協会
会長 三友 泰彦さん
三友会長 自己紹介と本日のテーマについて説明
富永会長
尾瀬ルート活性化委員会(大湯・奥只見・下折立3地区温泉振興)の成り立ちと活動内容紹介
今までは、ピクニカル尾瀬と銘打っていたが本格的な取り組みは無かった。国立公園記念イベントから尾瀬への看板、道標設置、尾瀬弁当コンテストなどに取組む。県や市と連携し新潟(魚沼)から行く尾瀬のルートについてPRを行っている。
大平市長
地域産業における観光産業の位置づけ、どのような効果を期待するか。今夏、尾瀬サミットに参加しての感想。農業を含めた地場産業振興を目指す。市政5周年事業においての自然環境都市宣言を行い、魚沼全域の価値の再発見と「尾瀬」のネームバリューを活用した魚沼の魅力・知名度アップを行う。尾瀬というナショナルブランドを活かし、海外からの観光客増加のための手立てや、三条の滝、日本の水資源、環境教室としての地域の価値を確かなものとする。地域固有の魅力と癒しの観光を目指す。
櫻井局長 新潟県の観光に対する取り組みと大観光交流年の意味について。県から見た魚沼市の魅力と尾瀬について。国ではビジットジャパンキャンペーンで新潟が対象となり、県では前文を「観光は、人々の生きがいと安らぎを生み出し、ゆとりと潤いのある生活の実現に寄与するものであり、自然、文化その他の地域の有する資源の活用等を通じて地域の魅力が向上し、又は再発見されること等により地域づくりに貢献するものである。更には、地域の住民が誇りと愛着を持つことのできる活力に満ちた地域社会の実現を促進し、将来の定住につながる交流人口の増大に重要な役割を担っている。」観光立地推進条例を県民共通認識とするため条例化した。NHK大河ドラマ天地人やトキメキ新潟国体、大地の芸術祭などにより新潟県の認知度アップを図ってきた。魚沼の感想は、街中に、本物が無造作にそんざいしている。花が溢れている。観光のメリットは、2倍の経済波及効果。少子高齢時代に重要なファクターである。
富永会長 おもてなし、美味しい食、体験、学習など受入れ体制で良いところや活動をもっと伝えていきたい。実際の宿泊につながる活動になればいい。ハード整備(道路アクセスやサインなど)やソフト支援で県や市に期待したいところ。市民みんなで観光に取組む。まずは地元からカルチャーガイドや越後のミケランジェロ石川雲蝶の活かし方など、知恵と工夫の支援期待。
櫻井局長 県が行っているソフト事業とハード面での整備の説明と尾瀬を活かした新たな地域戦略について。ビューポイント整備や滞在休憩空間、歩行者空間整備を行っている。県の義務教育課とともに教育課程のカリキュラムとして、小中学生環境学習プログラムを提供し、魚沼から行く尾瀬に県内児童生徒が入り、学習することによる入込み増を図る戦略を立てている。
大平市長 今年の5周年事業で「自然環境都市宣言」を行ったが、環境をテーマとし尾瀬ブランドを活用、ECOツーリングや食や自然を財産として、観光に活かしたいと思う。
富永会長 尾瀬ルート活性化委員会の活動を理解してもらい、地域のために何ができるかが市民全体に伝われば地域は活性化していくと思う。