第2回

第2回 魚沼市まちづくり委員会 全体会

○日時:平成22年10月31日(日)   午後1時30分~

○会場:小出ボランティアセンター 1階 多目的室

内容

主催者あいさつ(まちづくり委員会会長)

 6月の総会でまちづくり委員会の会長となりました平井でございます。どうぞよろしくお願いします。今日は市内のあちこちで、商工祭や文化祭をやっておりまして、湯之谷では文化祭、守門では商工祭をやっていますが、天気が良いせいか非常に賑わっておりました。そんな中、皆様方本当に多数ご出席頂きましてありがとうございました。
 さて22年度に入りましてから、今ほど申し上げましたように6月に第1回総会を兼ねて全体会を行ないまして、今日が第2回目ということでございます。
 今日は公務でお忙しい中、市長につきましては御出席いただきありがとうございます。
 今日の内容はご案内のとおり、魚沼市は合併後6年が経過し、合併時策定した魚沼市総合計画が5年経ち、後期基本計画の見直し作業が始まっております。まちづくり委員会の代表の皆様と市役所の職員の皆様と、一緒に作り上げてきた原案ができましたので、その報告をしていただいたり、また皆様方から意見を頂戴したり、ということで進めさせていただきたいと思います。

 2010年第2回

 その後に、現在市のほうでは魚沼市行政改革集中プランというのを進めております。その骨子の案ができたので、これについても説明していただきたいと思います。
 先日市長を交えて、まちづくり委員会の運営委員の皆さまと「市長ふれあいトーク」というものを開催いたしました。その時に市長が言われたのが、情報の共有ということを大事にしなければならないということです。例えば、10日と25日に市報とお知らせ版が出ていますが、なかなか市民へ市の情報が伝わっていない。逆に市民の方から市への情報伝達も中途半端であるような気がしています。今日のような機会を通して、市が今考えていること、我々市民が考えていること、双方が意見を出し合ってこれからの協働によるまちづくりを大事にしていかなければならないと思いますので、よろしくお願いいたします。

 本日は本当にありがとうございました。

 

来賓あいさつ(大平 悦子 魚沼市長)

 休日に市民の皆様から、お集まりいただきましてありがとうございます。本日は市民と行政職員が一緒に集まっており、まさに官民協働ということで、情報を共有しながら学んでいけたらと思います。私もこの仕事に就いて1年10ヶ月経ち、その間いろいろなことを思いながらやってまいりました。その中には行政サービスのあり方とは、どうあるべきかということも考える時があります。今まで様々な行政サービスをしてまいりました。しかしそれが本当に市民の皆様にとって良いサービスであるかどうか。行政はこのことについてあまり深く考えてこなかったのではないかと思います。その場その場で市民が喜べばそれでいいというようにやってきた面もあったのではないでしょうか。これからは市民の皆様と一緒に、もう一度行政サービスのあり方を考えていきたいと思っています。
 それからもう一点。現在も市民の皆様から多くの行政サービスの要望していただいています。しかしこれからは、先ず行政に大きなサービスを期待するよりも、市民の皆様方が自分たちに何が出来るかを考えていただきたい。そうしなければ行政もやっていけませんし、それが地域の活性化、皆様が地域で元気に活動していくことに繋がるのではないかと思っています。

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 そうした中で、市民の皆様が自分たちに一体何が出来るのかということを、このまちづくり委員会を通して議論していただき、それに対して我々行政はサポートをしていきたいと考えています。
 4月から様々な政策を行なってまいりました。中にはうまくいかないのではないかというように言われたものもあります。しかしうまくいくか、失敗するかは、私達魚沼市がどうこれに努力するかだと思います。是非このまちづくり委員会、まちづくり条例が、魚沼市にとってかけがえのないものとなるように、皆様からご尽力をいただいて、良い魚沼市をつくっていけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。
 最後になりますが、皆様方のこれからのますますのご健勝をご祈念申しまして、私のあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。

 

まちづくり委員会とは何か

 まちづくり委員会とは何かを聞かれる機会が多数あります。そのようなことで、運営委員会の中で今日の全体会を行なうにあたって、まちづくり委員会をおさらいして、皆様方に説明してから全体会を行なったほうがよいのではないかということになり、説明させていただこうと思いました。

 説明内容は資料を参照。

 

各部会の進捗状況

(1)生活自然環境部会

  • 第1回目の7月22日。参加者13名。今後の部会活動について2班に分かれてワークショップを行い、意見・要望を互いに出し合いました。その結果49項目にわたる意見、要望が出た。
  • 第2回目は8月4日。参加人数14名。第1回目に出された49項目全てを議論・検討することはできないので、絞込みを行なった。絞り込み方法としては、実施するにあたっての効果、検討の期間を重点において。検討の方法としては、実施効果、参加対象の範囲、実施における費用の有無、現存の行政サービスの代替による財政の改善効果、新規雇用の創出にポイントを置いて検討。検討の期間としては、短期・中期・長期に分ける。短期は2年以内、中期は3~5年、長期は5年以上かかるものとした。また生活自然環境部会でのみできる、他の部会等と協力して行なったほうがよい、他の部会に任せたほうが効率がよい、という点からも検討を行っている。以上に基づいて、Aランク~Dランクに振り分け、優先順位を設定した。Aランクは最も優先順位が高く、生活自然環境部会だけでも行なうことができ、なおかつ実施効果、費用、実施期間の短さから6項目を選出している。残りのB~Dランクにおいては、実施効果や費用、実施期間の長さ等からAランクには劣るが、11項目を選出している。

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 Aランクの6項目については

1.花いっぱい運動の全市展開 2.ゴミ拾い等のクリーン作戦の実施 3.自然環境に対する先進事例の視察、勉強会 4.有機センター等による生ゴミの堆肥化 5.児童、高齢者が安心して歩ける歩道の整備 6.道普請、堰普請の実施

 第3回目は9月8日。参加12名。Aランクの花いっぱい運動についての議論・検討。

1.現在魚沼市内における活動状況 2.活動の改善点 3.運動の地域や参加者の適用範囲 4.実施における費用 5.市民の参加、雇用状況や経費節約の有無 6.調査事項の有無 7.活動のネーミング

 第4回目は10月6日。参加者14名。Aランク項目についての議論・検討。クリーン作戦、先進事例の視察について議論・検討。クリーン作戦については、不法投棄とポイ捨ての禁止については除外。不法投棄は犯罪であることや警察、地主さんとの兼ね合いもあるので除外。ポイ捨てに関しては、ゴミや犬の糞等に関しては魚沼市の条例が既にあるので除外。地域におけるクリーン作戦については、時期の統一や範囲等を決め、効率よく行なう方法を考えなければならない。

 

(2)福祉健康部会

 第1回目は7月13日。参加は14名。第2回目は8月19日。参加者は21名。市内の上村医院の上村先生に来ていただき、市内の医療の現状や課題、それらに対する対策などについて講義をしていただいた。第3回目は9月14日。参加は14名。第4回目は10月13日。参加は14名。

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 部員それぞれが考えたいことは、健康管理や予防医学、結婚環境の整備、元気で活力のあるまちづくり、家族をテーマとした活動、介護・訪問診療を含む買い物難民等の解消、地域医療の再編、といったようなことであり、今後はこれらを具体的な施策としてまとめるために、更なる学習・検討・議論を重ねていきたい。

 

(3)地域産業部会

 地域産業部会では、団体からの代表者として参加してきている部員が多い。地域産業というと範囲が広く、切り口も多いので、全て網羅しようとすると難しい。産業の主体は企業であり、なかなか個人が口を出すのは厳しい。その辺をどうするかということから部会は始まった。第1回目は6月に行い、参加者は17名。ワークショップを行い、産業別、時系列別に魚沼市の地域産業について議論を行なった。第2回目は7月21日に行い、魚沼らしさを重点において地域産業に対する切り口を決めた。その結果農業、食品加工、観光という3つを柱にしていこうという話になった。共通の認識として、雪と水を軸として考える。第3回目は8月18日、第4回目は9月の15日に行い、テーマに沿って産業と観光の位置づけについて議論し、単純に新しいものを求めるのではなく元々ある魚沼らしさも大事にしなければならないということになった。第5回目は10月25日に行い、商工観光課長、商工振興室長に来てもらい、魚沼市の産業振興の方向性や考え方、取り組みについて説明してもらった。
 是非今後、個人で地域産業部会に参加してみたいという人がいたらお願いしたいと思います。

 

(4)教育文化部会

 教育文化部会は、魚沼市全体の教育文化に大切なテーマを決め、市のほうに提言することを目的として活動しています。第1回目は7月23日に、ワークショップを行った。良い点、悪い点、やりたいこと、やってほしいことの4点に絞って議論を行い、発表しあいました。学校教育やモンスターペアレンツ、地域の伝統芸能の継承等様々意見が出されたので、2回目以降もワークショップを行なっていくようにした。第2回目は8月18日に行い、地域の特性を活かした教育、学校規模の適正化、幼保一元化、先生が来たくなる様な環境づくり、といったような教育のシステムについての議論が重点的になされました。第3回目は9月19日に行い、実際に教育現場で働いておられた部会員の方々に、教育現場について説明してもらった。

魚沼市総合計画後期基本計画原案について

(1)経過報告

 総合計画とは、地方自治法において「市町村は、その事務を処理するに当たっては、議会の議決を経てその地域における総合的かつ計画的な行政運営を図るための基本構想を定め、これに即して行なうようにしなければならない。」とされています。
 魚沼市においては平成18年3月、市の将来像を「人と四季がかがやく雪のくに」と定め、その実現に向けて第一次魚沼市総合計画が策定されました。この総合計画は、基本構想・基本計画・実施計画の3点から構成されており、行政運営を進める上で基本となる総合的な計画であり、まちづくりに関する施策は全てこの総合計画に基づき実施されます。
 本年度は、第一次魚沼市総合計画の策定年度であり、策定に当たっては本年4月より施行された「まちづくり基本条例」に基づき、市民17名と市職員13名によって組織されたプロジェクト・チームの協働のもと、「魚沼市総合計画後期基本計画原案作成会議」を組織し、後期基本計画の原案作成が行なわれました。

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 この原案を検討する上で、前期基本計画の検証結果はもちろんのこと、本市の向こう5年間、あるいは10年先を見据え、何が本市を成長させるのかということを先ず考え、市民と職員が知恵を出し合うことをしなければ、向う5年間の道標である後期基本計画につながらないと考え、いわば後期基本計画策定の基礎と位置づけて、「魚沼市成長戦略」を作成しました。
 魚沼市成長戦略を策定するにあたっては、市職員13名とまちづくり委員会から選出された17名で組織された総合計画原案作成会議において、本市が将来にわたって成長し発展していくための方策が検討されました。
 検討にあたっては、構成員が便宜的に6つの部会に分かれ、それぞれが柔軟で斬新な発送を活かし、地域資源に関する知見を深めるため、本市の強み・弱みが何かを考えました。このようにして抽出した地域資源を、今後伸ばすため、あるいは克服・逆転するためにはどうしたらいいのか、という視点から本市の活性化につながるアイディアの掘り起しが行なわれました。
 アイディア一つ一つを精査し、検討を重ねた結果、魚沼市の成長・発展・活性化に結びつく『柱』となる候補をいくつか選出しました。これらを基にして、長期的、中・短期的な取り組みの中で、

 

(2)原案について(各部会より報告)

第1章 暮らし再発見 雪のくにまちづくり

1.現状と課題

 交通網等のインフラについては、幹線道路及び生活道路の整備を引き続きすすめるとともに、橋梁等の道路構造物を適切に維持管理することによって、安全の確保と長寿命化をはかっていく必要があります。また今後は、市民の生活の足を確保するため、地域の実情に対応した公共交通体系の構築を目指します。
 情報通信分野においては、高度情報化社会に対応した整備の推進と災害時や緊急時の情報伝達機能の向上を目指します。
 生活環境においては、安心して住める生活環境を実現するため、景観美化運動の推進を始め、循環型社会の構築に向けた取り組みや地球温暖化対策など、これまで以上に省エネルギーの推進と新エネルギーへの転換が求められています。また市民の防犯・防災意識の向上を図り、災害に強いまちづくりを推進することが求められています。

 

2.主要な施策

第1節 地域内外の交流基盤の整備

第1項 円滑な道路交通網の確保
第2項 公共交通の充実
第3項 情報通信基盤の整備

第2節 安心して住める生活環境の整備

第1項 循環型社会の創造
第2項 住環境の整備
第3項 災害に強い基盤体制の強化

第3節 美しい空間・景観の創造

第1項 水と緑豊かな空間の確保
第2項 景観の保全・活用の推進

 

第2章 色とりどりの四季と人が共生するまちづくり

1.現状と課題

 魚沼市は、ラムサール条約登録湿地である尾瀬国立公園や越後三山只見国定公園など国内でも有数の美しい自然に囲まれ、四季折々に数多くの恵みを与えてくれる豊かな自然環境のもとで人々が暮らしています。これらは魚沼市の財産であり、市民の誇りでもあります。しかしこうした自然環境は、社会的・経済的な要因による影響を受けやすく、一度破壊されるとその回復にはかなりの時間がかかることも事実です。
 貴重で大切な自然環境を未来に生きる人々に引き継ぐために、市民一人ひとりの環境意識の高揚や人材の育成、その仕組みづくりなどを推進する必要があります。また地域の自然資源を活用した学習の場の提供や環境保全への取り組みを行い、ふるさとに誇りを持って住み続けたいと思えるような仕組みづくりを推進していく必要があります。

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2.主要な施策

第1節 豊かな自然の保全と育成

第1項 未来へつなぐ豊かな自然
第2項 結で守る里山と清流の原風景

第2節 自然の恵みを活かした仕組みづくりの推進

第1項 里山と地域の元気づくりの推進
第2項 魅力ある里山づくりの推進
第3項 自然資源を活用した地域づくりの推進

第3節 自然に親しみ、学び、誇りを持てるふるさとの創造

第1項 自然環境を活用した学びの場の提供

 

第3章 健康で安心して暮らせる保険と医療と福祉の充実したまちづくり

1.現状と課題

 魚沼市では、人口の減少と少子高齢化が進行し、生活環境が著しく変化する中で、健康を支える環境の整備が今まで以上に求められています。生涯健康で生き生きと安心して暮らせることは誰もが願うことであり、そのために生活習慣の見直し、年代に適した健康づくり等、地域社会全体が連携して取り組む必要があります。
 健康づくりは、市民一人ひとりが「健康は自ら守り、つくる」という意識を持つこと、加えて市民の健康づくりを支援する体制を構築することが必要です。
 医療については、高度医療を担う基幹病院と身近な医療を担う周辺病院という役割分担と機能連携を行なうことによって、魚沼市全体で安全・安心な医療を提供する体制整備が必要です。
 また福祉サービスの充実は、市民の関心が最も高いテーマのひとつです。高齢者や障害者の自立支援や社会参加の拡大を図るとともに、それぞれの希望に沿った安心して暮らせるための、在宅サービス及び福祉施設の充実が求められています。
 次世代育成への支援については、若者が将来に希望を持ち、安心して子供を産み、育てることができるまちづくりを目指し、保育園、家庭、学校及び地域や企業が密接に連携することにより、地域社会全体で支える環境を整える必要があります。

 

2.主要な施策

第1節 健康で笑顔のある暮らしの創造

第1項 健康づくりの推進
第2項 保険活動の充実

第2節 地域医療ネットワークの整備

第1項 医療提供体制の整備
第2項 医療資源の育成

第3節 子供を安心して産み育てることができる社会の構築

第1項 子育て環境の整備
第2項 次世代の子育て環境の整備

 第4節 自立し安心して生活できる環境の整備

第1項 障害者の自立と社会参加の支援
第2項 障害者福祉サービスの充実

第5節 生き生きと暮らせる仕組みの構築

第1項 高齢者が活躍できる環境の整備
第2項 高齢者福祉サービスの充実

 第4章 技術を育て地域産業を創るまちづくり

1.現状と課題

 魚沼市は、コシヒカリに代表される良質米の産地ですが、近年の後継者不足や担い手の高齢化によって、農地の荒廃が顕在化するといった、農業の活力低下が課題となっています。林業については、森林組合等を担い手とした取組が求められています。
 商業については、購買人口の市外流出などにより、かつての賑わいや活気が低下しており、魅力ある商店街の再生が求められます。また観光については、時代のニーズに合った運営と効果的な宣伝が必要です。
 本市では、兼業農家を主な担い手とした下請け主体の製造・加工業、土木建設業の従事者が多いため、公共事業の減少や冬期における就労問題、不安定な就業構造など雇用環境に対する不安材料が山積みしており、雇用の拡大と創出は緊急の課題となっています。

 

2.主な施策

第1節 地域資源を活用した新たな産業の創出と育成

第1項 新たな特産品、農産物づくりの推進
第2項 里山や山林を活かした林業の再生
第3項 新製品開発や新技術開発の推進

第2節 地域産業の競争力強化

第1項 力強い農業経営の構築と持続
第2項 地域資源を最大限に活かした観光振興
第3項 挑戦を続ける地域企業への支援

第3節 雇用機会の拡大による地域の担い手の確保

第1節 起業と新たな事業展開の推進
第2節 若者定住のための取り組みの強化
第3項 戦略的な企業誘致の推進

第5章 私たちが創る新しい学びのまちづくり

1.現状と課題

 国際化や高度情報化及び少子高齢化など、子供たちを取り巻く社会環境が大きく変化する中で、教育機関と家庭・地域が連携を深め、社会に適応し他人を思いやる気持ちを持った感性豊かでたくましい子どもを育む環境づくりが求められています。
 また生涯学習の需要が増大している中で、いつでも必要に応じて学習機会を選択し、学ぶことのできる環境の充実と、きめ細やかな学習情報の提供が求められています。
 心の豊かさを求める市民意識が高まっている中、小出郷文化会館を中心に様々な芸術文化活動が行なわれています。今後、市民生活に潤いを与える文化活動を更に高め、若い世代への芸術文化の浸透と市民の芸術活動を支えていく取り組みの充実が必要です。
 少子高齢化において、生涯にわたり健康で生き生きと過ごすために、誰もが気軽にスポーツに参加できる環境が求められています。
 今後、各種施設の効果的な活用と市民の利便性、運営の効率化等を考慮しながら施設の再編・整備を進めることが重要な課題となっています。

 

2.主な施策

第1節 市民が参加する学校づくりの推進

第1項 地域に根ざし、地域と共に歩む学校づくり
第2項 自然や文化を活用し生きる力を育む教育の推進
第3項 学校施設の機能及び利便性の向上と学区再編への対応

 第2節 生涯学び続ける仕組みの構築

第1項 だれでも、いつでも学べる仕組みの構築
第2項 効率的・効果的な施設運営
第3項 生涯学習推進体制の充実

第3節 潤いある地域文化や芸術の振興と創造

第1項 芸術・文化活動の推進
第2項 芸術・文化活動の振興と発信
第3項 文化財の保護と活用

第4節 楽しく質の高いスポーツ・レクリエーションの振興

第1項 だれでも楽しく参加でき継続できる活動の推進
第2項 スポーツ活動組織の連携と活動支援の充実
第3項 体育施設の有効利用と再編整備

第6章 パートナーシップで創る参画と自立のまちづくり

1.現状と課題

 近年の価値観の多様化、過疎化、少子高齢化の進行により、旧来に比べて共同体の機能が弱まりつつあります。現状の地域自治単位を尊重しながら新たなコミュニティの構築が必要です。
 また、まちづくり委員会の設立やまちづくり基本条例の制定等、市民と行政のパートナーシップにより進める仕組みは構築されてきました。今後はより多くの市民が参加し、知恵と力を出し合いながら市政を運営する、実践型の仕組みづくりが求められています。
 一方、市役所が市民に信頼され、満足度の高いサービスセンターになることも求められています。財政健全化や効率的で質の高い組織づくりを目指すとともに、職員の意識改革に取り組む必要があります。

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2.主な施策

第1節 新たなコミュニティの構築

第1項 地域づくりの活性化
第2項 支えあう地域づくりの支援

第2節 市民と行政の協力体制の確立

第1項 新たな協働体制の確立
第2項 身近に感じるまちづくりの推進
第3項 参加する仕組みの構築

第3節 行財政運営の健全化

第1項 質の高い行財政運営の推進

第2項 効率的な行政経営 

 

(3)質疑応答・意見聴取

問1
生活・都市環境:3ページの第3節第1項の中で、NPOはボランティア活動ではないので修正したほうが良いのではないか。
自然環境:5ページの第2節第1項で、高齢者の活躍できる場の提供とあるが、特に林業等においては高齢者も若者も関わっていないのが現状。先人たちの技術や知識を後世へ引き継ぐには早くどうにかしないと間に合わないので急いだほうが良い。
運営のシステム:19ページの第1節において、コミュニティ協議会を支援するような制度はあるが、NPO等その他の組織を具体的に支援するような制度がない。これから市の職員が減るのだから、行政サービスを維持していくためには、市民の活動に対する支援をもっと行なうべきではないか。例えば、まちづくり委員会に対する支援を具体的に行なっていったらどうか。

答1
パブリック・コメントとして参考にさせていただきます。

 

問2
16ページの第3節において、小出郷文化会館を中心とした文化・芸術の活動を行っていくとあるが、集中改革プランの方にはこのような文言がない。計画としての整合性がないのではないか。是非とも、小出郷文化会館を積極的に活用した活動を行なってほしい。

答2
パブリック・コメントとして取り扱わせていただきます。

 

問3
9ページの第3節第1項において、国の制度改正により保育園幼稚園の一元化、情報の集約はいいことだが、保育園・学童保育と幼稚園はそれぞれ設置や実施の意味合いや理由が違うので、国が一元化を進めているからといって、安易に一元化をするのはおかしい。単に国が制度改正をしたから幼保一元化を行なうという意味合いが、この文章に含まれているのか。もし含まれているのであれば、そもそもの需要等が違うのだから、もう少しちゃんと考えてほしい。

答3
国が一元化を進めるからといったような意味合いは含まれていないと思います。指摘された点を踏まえて検討させていただき、パブリック・コメントとして回答させていただきたい。

 

問4
各部会から説明された施策を、23年度から全て行なうことは不可能だと思うので、どれから優先順位を設けてやっていくのか、その過程を教えてほしい。

答4
政策によって単年度で達成可能なもの、2~3年必要なもの、場合によっては5年のうちに基礎を作り、10年後に実を結ぶといったようなことも考えられる。基本的には23年度から27年度までの5ヵ年で実施をする予定だが、何年度で終わるといったようなはっきりとしたことは言えない。

 

魚沼市集中改革プラン骨子案説明

(1)骨子案について

 市政経営の根幹となる計画として、魚沼市総合計画がありますが、この総合計画に掲げる将来像の実現に向けた、新たな市政経営の方向を示すための“改革の考え方”を魚沼市行政改革大綱に示しました。また、改革の具体的な取り組みを進めるために、相互補完する関連計画として、魚沼市集中改革プランが策定されました。

2010年第2回 
 魚沼市集中改革プランの目的は、2015年問題への対処です。平成27年度(2015年)から合併特例措置が段階的に終了していくことになるため、それまでの残された期間内に、基礎自治体としての形をつくりあげることを目的としています。
 改革の重点目標としては、足腰の強い財政運営、市民起点の行政、サービス提供の役割分担の3点を設定しており、それぞれの目標を実現するために下記の実行プランを考えています。

○足腰の強い財政運営
老人福祉センター及び老人憩の家の再編、スキー場の再編、公園・広場の管理の見直し、体育施設の再編、補助金交付基準の明確化

○市民起点の行政
庁舎の再編、保育園及び幼稚園の再編、病院及び診療所の再編

○サービス提供の役割分担
斎場業務の民間委託、エコプラント魚沼業務の民間委託、魚沼市有機センター業務の民間委託、温泉・宿泊等観光施設の再編、ガス事業の民営化、外郭団体に関する関与の見直し

 

(2)質疑応答

意見1
説明内容は歳出面についてのものばかりで、歳入面について触れられていない。市民税のあり方、各種地方税のあり方。また歳出面に関しても、合併後財政面が厳しくなった原因として、人口構造の問題と経済的不況についてしか触れられていない。しかし最も大きな問題は、行政の規模を小さくすることであるのに、合併から6年が経過しても依然として庁舎は6つのまま、職員の数も適正ではない状態が続いている。ここで将来に向けた市政経営を目標としているのであれば、明確な庁舎の再編、職員の適正化を謳うべきである。

答1
歳入面について触れられていないということについては、魚沼市行政改革大綱等の中で少し触れており、また今回配布した資料が概要であり歳入面や細かい部分については現在も調整している段階であることから、ご了承していただきたい。
合併後財政面で厳しくなったということについては仰るとおりであり、今回の概要版ではなく本編の集中改革プランの方においては、庁舎の一本化、職員の適正化についても触れている。職員の適正化に関しては、施設の再編等と同時に進めていかなければならないことであり、施設と事業とを一体化して見直していこうと考えている。

 

意見2
旧市町村の集落、市民の住まいの点在を今後見直し、集約していかなければならない。山間地においては、集落の維持ができないという話も聞いている。魚沼市は広大な面積を維持していくことは今後不可能であると思うので、生活環境を点から面に移行し、生活環境を整備する面積を小さくしていかなければならない。今後の10年計画等においては、是非とも検討して実行していってほしい。

答2
なかなか集落の話や、生活基盤の転換はデリケートな問題であり、難しい。連合自治会との関係や、地域の自治会長の方々と関わる機会の多いまちづくり室と協議をしながら、今後時間をかけて検討していきたいと考えている。

 

意見3
幼保一元化をしてこども園に移行し、その後民営化をするという計画なのか。公立の幼稚園、保育園、学童保育全てを民営化するということなのか教えてほしい。

答3
民営化については、職員数の適正化、施設の再編等から避けては通れないことである。もちろん保育サービスの低下を招いては意味がないので、そのあたりに気をつけて民営化をしていきたいと考えている。

 

意見4
市職員は、このようなまちづくり委員会等市民と関わるイベント、もっと参加してほしい。魚沼市を良くしていくためには、もっと職員と市民が協力していかなければならない。同時に議員の方々も市民ともっと関わっていってほしい。

 

閉会あいさつ

遅くまでお疲れ様でした。短い時間の中で、なかなか自分の意見を全て言うことは難しかったと思います。これからのまちづくり委員会の中で、今後も頑張っていただきたいと思います。本日は本当にありがとうございました。