第1回運営委員会
第1回 運営委員会 報告書
*日時 平成22年5月18日(火)午後7時~9時半
*会場 小出郷福祉センター 「大ホール」
*議事内容
1.魚沼市総合計画(後期計画)について:市長公室より説明
後期計画については、まちづくり条例を踏まえた新たな仕組みを設け、市民と行政の関わり方を見直したスケジュールを考えている。いかに市民と行政が協力して、実効性のあるものにするかが課題である。
後期計画の策定手順としては、6月~7月に各部会で協議をしたものを、8月~9月に市とまちづくり委員会の代表が細部を詰め、原案としてまとめる。作成した原案は全体会で更に調整し、12月に催される議会で報告を行なう。
運営委員からの質問・批評
質問 任期は2年だが、総合計画の策定が終わったらどうするのか?
回答 市側では特に検討がされていないので、今後各部会で何をしていくのか協議して欲しい。なお、市側と協議するメンバーは、市長公室が選定をさせてもらう。ただし、知識や経験が豊富な職員が運営委員との協議に参加する場合、市民側のメンバーが萎縮し、市民の意見が反映されない可能性がある。よって、市が選出するメンバーは、なるべくまちづくり等の知識や経験が少ない人が望まれる。
批評1 まちづくり委員会は、市が都合よく利用するための組織ではないので、本来の活動を阻害するようなことは、極力慎んで欲しい。
批評2 総合計画の策定が、まちづくり委員会の設立目的ではない。まちづくり委員会がどのような目的で設立されたかを、これからまちづくり委員会に関わる人たちがわかりやすいように、明確にするべき。
批評2 総合計画にまちづくり委員会の参加を希望するのであれば、総合計画自体の説明をきちんと行なってから、計画の策定をするべき。また前期の総合計画がどのようなものであったのかの説明も必要。
回答 第1回の総会で、総合計画が一体どのようなものであるかを説明したい。
2.総会について:市民課まちづくり室 星から説明
6月6日(日)に開催予定の総会で、議題とされる内容についての説明。予定されているものは、規約の改正案について、役員の改選について、平成21年度の事業報告について等がある。平成22年度の事業報告については、現在決まっているのは当日に同じ場所で行なわれる講演会のみであり、今後の事業に関しては、各部会などでの話し合いによって案を出して欲しい。
●規約改正に関する、運営委員会からの質問・批評
質問 第5条の(2)の具体的な対象
回答 現在郷人会の方1人が、まちづくり委員会への参加を希望している。
批評1 第5条に関しては、郷人会の方だけではなく、魚沼市内に勤務している人、魚沼について学びたい人等、魚沼と関わりがある人の参加も認めたほうがよいのではないか。
批評2 第10条で、総会の開催は年1回とされているが、臨機応変な対応や市民への迅速な説明のために、回数を限定せず、必要なら臨時に開催したほうがよい。
回答 運営委員全体が賛成しているので、修正案として採用する。
●平成21年度事業報告に関する、運営委員会からの質問・批評
市側からの確認 事業は年度ごとに区切るので3月31日までとなる。市民への報告については、報告事項をまとめ、次年度最初の総会で行なう。この形式で構わないか。また今年度は、最初の総会の開催を6月に予定しているが、今後は5月くらいを目途に開催しなければならないと考えている。
運営委員会の意見 基本的にそのような形式でかまわない。ただし、市からまちづくり委員会へ支給される予算などがあるなら、年度末までに教えて欲しい。次年度の事業計画などの目安とするため。
批評1 平成21年度の事業報告では、市民の参加が少ない。現在のようにチラシ等の配布だけでは不十分。今後は部会員が100人近くいるのだから、積極的に部会員に情報の伝達を行い、口コミといったような方法で、市民への宣伝を行うべき。またまちづくり委員会のホームページに、イベントの情報を掲載したほうがよい。
批評2 総会と同時に催される講演会についてだが、講師が一体どのような人なのか情報が少ない。これまでの実績等の詳細なプロフィールを、講演会開催を宣伝するチラシに掲載するべきではないのか。
批評3 総会開催の通知方法が、市報によるものだけでは不十分。このような市側の一方通行なお知らせは、市民に認知され難い。折角講師を呼ぶのだから、たくさんの人に聞いてもらうべき。そのためには、口コミなどで市民の興味・関心を引くような手法が大切。部会員などに総会の通知をする時、できれば同伴者を連れて参加して欲しい、といったようなお願いを、通達時の文書に組み込むべき。
回答 市報による宣伝だけではなく、チラシや部会員による口コミの宣伝も有効だと感じたので、今後これらの手法を用いたい。しかし、できれば講演会などのイベントには楽しく参加して欲しいので、今後自主的に参加する人が増えるような方法を考えていきたい。
●役員改選に関する、運営委員会の質問・批評
市側の考え 現在、これはと思う人をあたっている最中。もしこの場の運営委員から立候補がないのであれば、今日の運営委員会で決めるのは難しい。現事務局の人間に一任いただけるのであれば、総会までに新役員を決定したいと考えている。
運営委員会の意見 特に異論はない。しかし役員はまちづくり委員会の代表者であり、全てのまちづくり委員に対して、責任を負う存在である。まちづくり委員は全市民が対象である以上、それぞれの個性を活かし、意見を吸い上げるような人材が求められる。事務局はそれをきちんと理解し、新役員となる人を選んで欲しい。
3.その他
●総会の準備に関して
質問 当日は、まちづくり委員が担当する準備はあるのか。あるのであれば、その役割分担を早急に決める必要があるので、後日総会までに事務局会議を開くべきである。
回答 まちづくり委員会は、市との協働のために設立された側面もあるので、準備の手伝いはお願いしたい。後日事務局会議を開き、役割分担等を決めたい。
●自己紹介と今後の意気込み
○教育文化部会
- まちづくり委員会の設立段階から参加してきたが、これまでなかなか協働のシステムができなかった。今年度からまちづくり基本条例が施行され、市民と行政との協働のシステムが少しずつ形成されてきている。市民と行政の協働はこれからである。
- 市の職員として、昨年度から窓口業務を担当するよう部署に配属された。その中で、市役所に来たのはいいが、どうしたらいいのかわからず困っている市民がいることに気付いた。これではいけないと思い、もっと市民目線で考え、市民へのサービスの充実を図る必要があると感じた。まちづくり委員会に参加することで、市民と行政の目線から、魚沼市の今後を大局的に捉えたいと思っている。
- 入広瀬のコミ協に所属しており、地域の連携や市との協力の重要性を感じている。まちづくり委員会はこれから本格的に動き、大切なものとなっていく。まちづくり委員会が、魚沼市にとってかけがえのないものとなるように頑張りたい。
- まちづくり基本条例が施行され、まちづくり委員会が本格的に動き始める以前から、組織の設立や市との協議に参加してきた。それは当時の市のやり方がどうしても納得のいかないものであり、市に任せるより自分たちで物事を決めたいと思ったから。その思いを忘れないようにし、市民と行政の協働の場であるまちづくり委員会が、きちんと機能するものになるようにしたい。
○生活自然環境部会
- 最初の一年間は右も左も分からず参加していた。2年目は何となくまちづくり委員会の意義を感じながら参加していた。今年は参加して3年目であり、新しく参加する人達が、まちづくり委員会に失望しないように、行政と市民との橋渡しとなれるように頑張りたい。また新しく参加する人達との出会いを楽しみたい。
星野正昭:所属しているNPOから推薦されて参加した。まちづくり委員会に参加している人達が、ただ何となく参加しているのではなく、自主的に熱意を持って参加していることに安心した。まちづくり委員会の活動を通して、市民が自分でやれることは自分でやるという姿勢や考えが普及するように努めたい。
森山右文:これまで県外で生活をしていたが、最近魚沼市に移り住んだ。仕事も定年を迎え、今後は空いた時間を使って、少しでも魚沼市が良くなるように頑張りたい。また折角協働が謳われているのだから、もっと積極的に市職員も参加して欲しい。
小林雅浩:少子化に危機感を感じており、もっと多くの市民が考える必要があると思い、参加することにした。これから部会や運営委員会のメンバーと学びながら、地域を活性化させる方法を考えていきたい。
○地域産業部会
- 全市民を対象としたまちづくり委員会というのは、全国的に珍しい。これを単に珍しいということで終わらせないために、運営委員会が市民と部会をサポートし、市民全員が主役のまちづくり委員会を盛り上げていきたい。
- まちづくりとは何か。それを理解している人は、魚沼市民の中には多くはいない。しかし魚沼市の未来は、全市民で考えていかなければならない。そのためには一般の人や若い人に、まちづくりとは何か。魚沼市は今後どうあるべきかを考えてもらうような活動をしていきたい。
- これまで市民が、行政に対して意見を言う機会や場が少なかった。まちづくり委員会の設立、まちづくり基本条例の施行によって、市民と行政の協働が本格化し、以前よりも市民の声が行政側に伝わるようになることが予想される。しかしまちづくり委員が、まちづくりにおいてどのような存在であるかが重要である。単なる行政サービスのサポートを行なうスタッフなのか。積極的に行政と関わり、まちづくりを行なう主役なのか。市民の意見を吸い上げ、今後の市政にいかにして反映させていくかが、今後のまちづくり委員のモチベーションに関わってくる。ただ人数が多いだけの組織で終わらせないために、まちづくりの意義とまちづくり委員会の重要性を伝えていく必要がある。
- これまで2年間まちづくり委員会に関わってきたが、何よりも出会いが大事だと感じた。会って話をし、互いに交流を深めることで、魚沼市民という共通の認識が芽生えていく。知らなかった人を知ることで、市民の声を余すことなく吸い上げ、行政側に伝えていくことができる。出会いで知り、知って繋がる。町は人が居なければ町ではない。出会いこそがまちづくりの力となる。
- 製造業に従事しており、商工会の青年部長を務めている。まちづくり委員会は、市民と行政を繋ぐパイプ役。
○福祉健康部会
- まちづくりは、様々な分野がある。単に1つの部会にばかり目を向けるのは、もったいない。4つの部会が互いに情報を共有して、連携したまちづくりを行なったほうがよい。
- 子供に手が掛からなくなったので、まちづくり委員会に参加している。近年の親が子供を殺してしまうという悲惨な事件が起きている。このような事件を起こさないために、地域で孤立し、どうしたらいいのか判らなくなっている若い人たちの手助けをしたい。
- NPOエンジョイスポーツに所属して、65歳以上の高齢者のスポーツ指導を行っている。まちづくり委員会に参加したのは、いろいろな人達と関わることで視野を広げ、健康とは何かを考えたい。
○現運営委員会
- まちづくり委員会の発足前から参加してきた。旧町村が合併し、魚沼市が誕生したことで、いろいろな人達と知り合うことができた。今後はまちづくり委員会を通して、より多くの人々と一緒に魚沼市を良くしていきたい。ただ、協働と言うからには、行政の仕事を市民に丸投げしてはならない。市民と行政が対等の立場で、互いにアイディアを出し合って、まちづくりをしていかなければならない。まだまた魚沼市のまちづくり委員会は、赤ちゃんのような小さい。これから成長して大きくするために、市民と行政が互いに理解しあうことが必要だ。