第9回福祉健康部会

第9回福祉健康部会議事録

○日 時   平成24年3月13日(火) 19:00~

○会 場   小出庁舎 3階 委員会室

○内 容

1.乗り合いタクシーの時刻表について説明・・・まちづくり室 交通対策班

 

2.質疑応答

質問1:魚沼市が払う補助金の額の見込みはどのくらいか?また収入は?

回答1:公共交通全般ですと、約1億円となっています。これは乗り合いタクシーと路線バスを合わせた金額です。また収入については、これは補助金ですので業者の赤字を補填するという形になりますので、市としての収入はありません。

 

質問2:現在自宅の側を越後交通のバスが走っているが、昔に比べて乗る人が少なくなってきた。これは今後赤字が増えれば無くなるよう可能性はあるのか?ちなみに小千谷-小出線ですが。

回答2:路線バスは現在のところ、大事にしていこうと考えています。マイカーはやはり燃料をたくさん消費しますので、時間が合うのであれば路線バスを利用していただきたいと思います。この時刻表についても、路線バスに重なるような時間帯や路線が全く無いわけではないのですが、極力バスが運行している時間は外して作っています。自分の家の近くや都合にあった時間にバスが走っているのであれば、バスを使っていただきたいというのが、こちらの心情です。また小千谷―小出線のように大きな路線に関しては、国の補助金が入っていたりしますので絶対とは申し上げることはできませんが、無くなることは無いと思います。

 

質問3:高校生の利用状況は?

回答3:例えば地元であれば小出高校ですが、湯之谷から来るところ、白樺線で来るところはカバーできています。今回の4月からの時刻表では朝の通学について接続は大丈夫だと思いますし、堀之内につきましては地域巡回バスが無くなるのですがそれを補う形で乗り合いタクシーが走ることになります。

 

質問4:乗り合いタクシーは、魚沼市民に限らず乗れるのか?

回答4:乗れます。ただ、時刻表は市内の方にしかお配りしていません。

 

質問5:例えばの話ですが、将来的に新幹線の駅からこちらまで、乗り合いタクシーを走らせる予定はあるのか。観光に来る人などのアクセスを良くするために。

回答5:小出地域乗り合いタクシーの1便の間隔は30分です。この間隔が凄く大事で、基本的に1台で運行しますので、小出駅から岡新田まで30分となります。岡新田から小出駅までも30分です。これが常に1台で動いていますので、それ以上の間隔で走らせようとしますと、もう1台走らせなければならなくなります。当然ジャンボタクシーですので、9人以上利用者がいた場合はもう1台走らせますが、少ない負担で走らせることで経費が押さえられていますので、現時点では難しいです。

 

質問6:乗り合いタクシーの利用を増やすには、子供にもっと利用してもらうといいのでは。子供はこれからどんどん大きくなるし、便利であれば継続的に利用してくれると思うので、園児や小学生などが利用してくれるかはわからないが、子供の利用を促すようにしたらどうか。

回答6:子供も利用はしているが、年齢構成まで把握はしていない。中学生以下や未就学児など、おそらく親御さんと一緒に乗っていると思われるが、利用はしている。しかし中学生がどのくらい利用している、といったことはわかりません。ただ利用が全く無いわけではありません。
 またある方からの意見では、子供たちが利用している中では乗り合いタクシーの車がわかり難いのではないかという意見もありました。対策としましては、乗り合いタクシーと書かれた、車体に貼るマグネットシートを大きくしたら、これはまだ考えている段階ですが、例えばまちなか循環線の車をラッピングして、乗り合いタクシーであるということが一目でわかるような形にできないかと思っています。ただ大きな車で走っているというのではなく、あれがまちなか循環線だということがわかるような形にラッピングすれば、子供やお年寄りが興味を持ってくれたり、利用しやすくなるのではと考えています。

 

質問7:公民館や集会所に、この時刻表を貼ったりすることは考えていないか。またバス停につけたりはしていないのか。

回答7:こちらとしては考えていない。ただ区長さんなどから欲しいと言われれば、部数がありますので提供することはできる。またバス停については、屋根があるものであればよいが、標識一つしかないところだと難しい。
 また小出地域ではバス停方式だが、他の地域においてはデマンド方式が中心ですし、小出においても南越後交通のバス停と共通の所はほとんどありません。停留所がどこかのお宅の前ですと、なかなか時刻表を貼ったりすることはできません。

 

質問8:入広瀬地区の時刻表の中で上方環状線があるが、その中の経由地に横根地区が入っていない。この付近では一番大きな地区なのに入っていない。横根地区の方が見た場合、自分の地域を経由しないのではと考えてしまうのではないか。また利用者が多数いる場合やスクールバスとの関係はどうなるのか。

回答8:先程お配りしたこの地図は昨年の10月1日に改正した時の地図ですので、今回の時刻表改正にはありませんし、時刻表の利用できる地域には横根地区はきちんと入っていますので、それほど混乱はしないと思います。
 また利用者が多数いる場合には増便をして対応しますし、スクールバスについては路線バスと乗り合いタクシー両方で対応しています。

 

質問9:障害者が利用する場合については、どうなっているのか。

回答9:介護者が一緒についていて乗ることが出来るのであれば大丈夫ですが、福祉バスとは違いますので、運転手が乗るのを手伝わなければならないというのでは難しいです。あくまで公共交通ですので、一人で乗れる方が原則です。介助者必要な方については、介助者と一緒に利用していただきたいと思います。

 

質問10:乗り合いタクシーの時刻表に、一緒に路線バスの時刻表や経路も一緒に載せたらどうか。乗り合いタクシーが走っていない場所や時間、路線バスが走っていない場所や時間がわかったほうが、もっと利用しやすくなるのでは。

回答10:今回お配りした地図は、昨年10月に配布したものですので、今度配布する時刻表については地図がついていません。

 

質問11:知人などに乗り合いタクシーのことを紹介する時、経路や全地区の乗り合いタクシーの時刻表があったほうがしやすいと思う。経費がかかるかもしれないが、乗り合いタクシーの利用率を上げるためには必要かもしれないのでは。

回答11:今回は時刻表のみで、地図の配布は今のところ考えていません。

 

2.乗り合いタクシーの社会実験中の問題

(1)時刻表の内容について

 社会実験中は、利用状況等を考慮して時刻表を作成していたのですが、例えば利用者が少ないからといって本当にその便や経路を無くしてもいいのかというところがありました。当然小出地域においては住民も多いですので利用者がたくさんいるのはわかるのですが、反対に入広瀬のように数便しかない中で2人、3人しか利用していない。それを本当に少ないからといって削っていいのか、それとも少なくても利用する人がいて運行して欲しいという切実な声があるから残すべきなのか、そうゆうところが一番苦労しました。
 入広瀬の上方環状線の7便を復活させたのも、路線バスである場所まで行くことができるが、それ以上先に行くことができなくなってしまった。そのような声がありましのたで、復活させました。人数が少ないからすぐ削るといったような発想は持ちたくありませんが、だからといって経費も掛かりますので、その辺りが悩ましいところでもあります。

 

質問1:4月以降も、時刻表の改正などの試みを行っていく予定はあるのか。

回答1:地域公共交通協議会そのものは継続して行っていきますので、作ったからそれで終わりということではなくて、いろいろな要望や意見を聞く中で考えていきたいと思います。国からの補助金も全く無いわけではありませんので、そういったものを活用しまして、運行管理の面からこの路線は続けていくべきなのかもっと拡大していくべきなのかということを検討していかなければなりませんし、それを進めていく上でも協議会の中で話し合っていきたいと思います。協議会の中には各地域の代表の方々、南越後交通や各タクシー会社、地区の区長さん方も来ていますし、こういった方々のご意見を参考にしまして今回の時刻表も作らせていただきました。
 またこれからはそれで満足するのではなく、呼んで頂ければ各地域に赴きまして、今回のような説明会を開催させていただきたいと思います。

 

質問2:今後例えば商店街が買い物客のためにバスを出したり、基幹病院が完成して患者さんのためにバスを出すようになった場合、乗り合いタクシーはどうなるのか。

回答2:そうなった場合反対するものではありませんが、できれば例えば小出の商店街と協力して、商店街の方々にタクシー券や乗り合いバス券を買ってもらい、それらをお客さんに景品等として配布するなど、うまい形で行政と商店街が協力して乗り合いバスやタクシーを盛り上げていく。そうゆうことはできるのではないかと思います。ただ個々にやられるものについては、こちらからどうするといったことは言えません。

 

3.今後の福祉健康部会の活動についての提案

 先日、乗り合いタクシーの実態調査ということで、小出病院に行ってきました。先程意見がありましたように、公民館や停留所に時刻表を貼ったり、市民の方々に広報をするのは大切なことです、最低限しなければならないことです。
 しかし一番効果を上げるには、実際に病院を利用している方々に直接話しかけて乗り合いタクシーを使ってもらうのが大事だと病院の調査で感じました。調査では、乗り合いタクシーを使わないで病院に来ている方々が多かったのですが、その人達の話を聞いてみると、実は使い方をよく知らなかったり、今は車で来ているけども送ってくれる人がいなくなったら使ってみたいという人が、結構いました。そこで乗り合いタクシーというのはこうゆうもので、この地域からであればこうすれば来ることができますよ、という説明をしました。そうするとじゃあ今度使ってみようかと言ってくれる方、周りの人に紹介してみようかなと言ってくれる方がいました。
 こういったことを少人数でやろうとすると大変で、話を聞いたり説明できる患者さんの数が限られてしまいます。なので今後是非福祉健康部会の皆さんに公共交通の内容を理解していただいて、それを皆さんが現場に一緒に行って直接話をしてもらう。その中で、まちづくり委員会のPRをしたり、問題意識を持ってもらう。そして次の公共交通の見直しの時に反映していけたらと思います。こうした部会の中だけの話し合いや議論では経験できないことでもありますので、是非一緒に行っていただいてまちづくり委員会が活動してもらいたいと思います。その際にはまちづくり委員会の腕章のようなものをつけていただいて、まちづくり委員会が活動しているということを市民の方々に見てもらえたらと思います。
 以上のようなことを今後考えていきたいと思いますので、ご協力していただければと思います。

 

意見感想

  • 新病院の動きが本格化する中で、患者が利用しやすくなるようにバスを出すなどの交通手段を考えて欲しいと、市関係者にお願いしたことがある。そうしたことを踏まえて、乗り合いタクシーなどの公共交通については病院関係の部署と連携をして、今後進めていって欲しい。
  • バスという形になるかはわかりませんが、タクシーであるからこそ今の病院に行けるという事もあります。また今後乗り合いバスという形になるのであれば、そのための整備をしていかなければならないと思いますし、今のご意見にありますように地域への病院の送迎バスということも含めまして、考えていかなければならないのかと思います。
  • 大和病院あたりは、自前で送迎バスを持っている。朝只見線で小出駅まで来た時に、小出病院がバスを出すなどをしてくれれば、利用するお年寄りはとても助かると思う。今度の新病院は市民病院になるので、その辺も考えて欲しいと思う。
  • 今回のまちなか循環線については、そういった目的で運行している面もある。
  • まちなか循環線はいいが、時刻表を見ると運行時間が9時半からになっている。患者さんの中にはもっと早く来る人もいるので、その人達に合わせられるように市民病院になるのだから考えて欲しいと思う。
  • 乗り合いタクシーという充実した公共交通の土台ができたことは大変いいことだと思う。
  • 現場に行って利用者にお話を聞くと、あまり利用していない方は文句を言う方が結構いますが、よく利用している方でよくないという方はほとんどいません。本当にこの制度ができてよかったと言ってくださいます。また利用者に書いていただいたアンケートを見ますと、今のままの形でいいから続けて欲しい、といった切実な思いを書いている方もいましたので、続けていかなければと思いました。やはり入広瀬など小出から離れている地域の方ほど真剣に一生懸命書いてありますが、逆に近い地域の方はそれほどでしっかりと書いてありませんでした。その他の意見の欄にも入広瀬や守門の方は、何とか残して欲しいというような意見を書いている方もたくさんいました。
    現在はまだ発展段階なので、病院や買い物ですとかに焦点を当てています。今後は皆さんにもご協力いただきまして、利用者が今よりも増えてきた段階で、より様々な形で展開していきたいと思います。限られた予算の中で行っていくには、対象者を絞っていかなければなりません。そうして実績を上げていき、次につなげていきたいと思いますので、福祉健康部会の方々にもご協力をお願いします。
  • この時刻表は通年なのか。例えば夏ダイヤ、冬ダイヤといったように季節によって変えてみたらどうか。
  • この先そうしないとは言いませんが、限られた紙面でもありますし、時刻表の発行にもお金が掛かります。この先利用者が増えていって、夏ダイヤや冬ダイヤを望む声が多くなれば、そうする可能性もあります。ただターゲットが交通弱者ということなので、利用者の大半が高齢者です。そのため時刻表や予約の仕方などを理解していただくのに、ある程度時間が掛かるそうですので、なかなか季節ごとにダイヤを変えることは難しいです。また利用者の目的が病院や買い物ですので、そうするとそれほど早くからでなくても大丈夫だと思います。なので今のところ夏ダイヤ冬ダイヤというのは考えていません。
  • この乗り合いタクシーについて、地域で出前講座みたいなことはできないのか。利用する人の多くが高齢者だと思うが、なかなかこれを見ただけでは利用できない人がたくさんいると思う。
  • 地域で説明会は行っていますし、してほしいという連絡をいただければ伺って説明させていただきますし、まちづくり委員会なので部会員の皆さんにも理解していただいて、自分の周りの人に説明していただきたいと思います。