第4回地域産業振興部会

第4回地域産業振興部会 議事録

○日 時   平成24年10月26日(金) 19:30~21:00
○会 場   小出庁舎 3階 302会議室
○内 容

1.会議報告事項

10/4役員会について部会長より報告
10/20小布施町視察研修について参加者より報告

 

2.提案事項について検討

(1)「日本一おいしい魚沼のイメージ作りへの取組み  ― 経木(間伐材利用)を活用した魚沼名産づくり ―」

 ※経木のサンプルや間伐材を利用した工作キット、プランター等を持ち寄り、それらを参考にしながら、提案者を中心に話し合いを行った。

 <委員からの意見等>

  • 市販されているもので目にするものというと、食べ物を包むものや、たこ焼きを入れる器などがあるが、結構安い金額で売っている。使い方によってはインテリア的な使い方、家具的な使い方、かばんを作ったりと色々な形で使える。実際そんなに儲かるものではないとするならば、作る側としては例えば地域のコミュニティビジネス的な形で素材をそのまま売る。そうすると使い方は自由度が出てくる。
  • 日常的に使うもの、非日常的に使うものがあると思うが、旅行客が求めているのは非日常的なものだと思うので、ちょっとした作品を飾っておくだけでも素材が売れる。日常的には地域のお菓子や食品に取り入れる。使う側の工夫、アイディア次第で色々な使い方ができる。
  • 東京の方で魚沼産コシヒカリを使ったおにぎりを売っている。魚沼産コシヒカリを魚沼杉で作った経木に包んで売り出してみてはどうか。
  • 経木そのものが木工を生業としている人にとってビジネスとして成り立つのかどうか。元々が包むための物であって、便宜上使っているものでしかない。今は経木よりもっと簡易で安価なものがたくさんあるので、経木の変わりに包装紙が使われるようになった。もう一度包装紙という役割で復活させようという発想よりは、全く違った物、例えば繰り返し使用可能なバックであるとか、そういったものであれば生業として成り立つかもしれないが、ビニール袋や包装紙の変わりに使おうという話になるとかなり厳しいのではないか。
  • 壁紙や古くなった柱の上に張るような物に利用できないか。
  • かつての包装紙としての使われ方じゃなくて、別の使われ方はないか。例えば経木で包むことによって高級感が出る。そのことによって、例えば1,000円のものが1,500円になる。売るのであれば付加価値をつけて高く売りたい。
  • 間伐材を利用してプランターや椅子の工作キットを作り、2,000円くらいで納めている。小学校の教材や親子の工作教室などにも使えるし、ある程度の材料を必要とするので、より多くの間伐材利用に繋がる。
  • 組手什への活用
    ※組手什とは、凹みと凹みを組み合わせるだけで、簡単に間仕切りや棚などが組み立てられる。金槌を使わなくても手だけで簡単に組み立てることができるので、女性や子どもでも作ることができるし分解もしやすい。また、非常に軽く持ち運びも便利である。

(2)「“魚沼”食のモニター制度(ボランティア)の創設」

≪現状≫

大手企業のモニター制度や市制モニター制度は多く存在するが、中小零細企業が自社の既存商品や試作品をモニタリングするにはマーケティング会社に多額の費用を支払い、アンケート調査を依頼して分析してもらうのが一般的である。その費用が大きい負担となるため従業員や家族間で試行錯誤しながら、新商品として販売していくか、思いとどまるか決めているのが現実である。そこには社員間の上下関係や家族間の馴合いが生じ、消費者目線の感覚や指摘は生まれにくいと思われる。誤った選択をしかねないだけでなく、判断まで時間の経過が長引くことから販売を躊躇することが多いように見受けられてならない。

 ≪提案≫

このことから、まちづくり委員会「地域産業振興部会」としてモニター制度の設立についてご検討いただきたい。
具体的進め方やどのような制度にしていくかは今後の課題として、市内の企業・商店が気軽にモニタリングできるシステムを構築してはどうでしょうか。

 

≪効果≫

  1. ボランティアモニターなので事業者に経費が掛からない。
  2. 魚沼を元気にしたいモニターなので、愛情と思いやりのこもった消費者の生の声がダイレクトに聞ける。
  3. 本音のコメントが聞けるからこそ、事業者側も励みとなり本気で商品開発に取り組んで行ける。
  4. モニターからお墨付きをいただければ魚沼ブランドとして登録しやすく販売しやすい。
  5. モニターに好評な商品はモニターの口コミで販売効果が期待できる。
  6. 売行き不振の既存商品を改善したり、インパクトのあるネーミングを一緒に考えてくれる。
  7. 何度も改善を繰り返しながら良い商品に仕上がるまで応援してくれる。
  8. 業種・業態変更したいときにも参考意見が聞ける。
  9. 様々なアンケートにもお答えする組織として利用することも可能。

 

≪方法≫

  • 試食後、会場アンケート
  • 試食後意見交換会
  • ネーミングアンケート
  • メールアンケート
  • ホームユーステスト(サンプル郵送後、アンケート回答郵送)
  • 希望年代にアンケートやグループ討論・検討会
  • その他

 

<委員からの意見等>

  • 新商品を作るときは、ターゲットを考えてくると思うので、年齢層や性別など幅広いモニターがいたほうが良い。
  • モニターに登録した人は義務としてアンケートをきちんと書いたほうが良い。
  • 商品開発をするときには、どういう人に向けての商品なのかということを明確にしなくてはならない。例えば高校生(男女別)、30代女性(独身、お子さんがいる人)、60代のお孫さんがいる人など、世代や生活環境ごとに分けて、どの世代に商品を売りたいのかというところまで明確した上で、モニターをする必要がある。きちんとターゲットを絞るということ。
  • 食べることが好きな人、作ることが好きな人からアイディアをたくさんもらえると思うので、更にグレードアップした良いものが生まれていくのではないかと思う。
  • モニターを募集しても最初はあまり集まらないと思うので、まずはまちづくり委員会で全体に声をかけて、始めてみてはどうか。
  • モニター側から事業者に「こういったものが欲しい。こんなものを食べてみたい。」と逆にリクエストしたらどうか。

 

次回の会議日程

市民会議 11月18日(日)
部  会 12月(日時は未定、11月18日に調整)